納豆の日
売場企画
とろとろ納豆フェア
- 納豆ダイエットの捏造事件で納豆に対しては少し冷めた見方もありますがこの時期はダイエットではなく、スタミナ食品のイメージで提案を。
- 長芋やおくらのネバネバと納豆の組み合わせ、また、温泉卵と一緒に食べていただく提案をしてこの時期にふさわしい食べ方で拡販を。
ビールのおつまみに塩で食べる納豆
- ビールの美味しい季節。朝食には納豆は定番だが、おつまみ商材としても提案を。ポイントは大豆の品種ごとに特徴を訴求しながら素材の旨味を味わう『塩で食べる納豆』提案を。アルコールと一緒に納豆を食べることで肝臓をはじめ身体に優しいおつまみとして売込みを。
一日一パック納豆を食べて健康キャンペーン
- 7月10日は「納豆の日」。納豆の栄養学を訴求しましょう。
- 関東では毎日納豆を食べる方も多いですが、他の地域では毎日食べないところもまだ多いことから納豆にたくさん含まれる「ビタミンK」と「ビタミンB2」が納豆一パックで一日に必要な摂取量が確保できる旨を提案して食べていただける頻度アップキャンペーンを行いましょう。
ねばねば夏の納豆メニュー特集
- 7月10日は「納豆の日」。朝食にそのまま食べるだけではなく、スタミナ野菜や海藻類との混ぜた食べ方や冷麺のトッピングとしての食べ方など工夫次第で納豆の食べ方のバリエーションも無限。最近は納豆専門の飲食店が登場するほど話題の食材。是非、あなたのお店のおすすめ納豆メニューの提案を。
ネバネバ健康FOODフェア
- 納豆を中心にねばねばスタミナ食品を提案。納豆と混ぜて食べることでよりカラダにもよく、美味しいネバネバ食品との関連提案を。
- 長いも、おくら、明日葉、もずく、めかぶ
諸国納豆フェア
- 山形・雪割納豆、塩納豆、だだちゃ納豆
- 新潟・辛味納豆
- 茨城・水戸納豆、干し納豆
- 群馬・袖振納豆
- 東京・炭火造り納豆
- 静岡・浜納豆
- 京都・大徳寺納豆
- 奈良・浄福寺納豆
- 丹波・黒豆納豆 等
関連リンク
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知識
納豆の起源について
- 塩辛納豆は、中国の「くき」と呼ばれる食品の製法を700年頃に僧が伝えたとされ、現在でもお寺が多い関西地方では塩辛納豆が食べられています(平城京跡か出土した木簡に「くき」の文字が記載されていたことから、700年頃とされています)。ですから関西地方では、700年以降に塩辛納豆文化が根付いたと言えると思います。対して、糸引納豆の起源はいまだ謎とされていまして、実は糸引納豆の起源を解明することで、関西地方と糸引納豆の関係と年表ができあがります。「納豆」の文字が歴史上最初にでてくる文献は、平安時代の中期に藤原明衡(あきひら989-1066)が当時の風俗や食生活を含めて書いた『新猿楽記』という本で、その中の「貧飯愛酒の女」というお話にでてきます。そのお話の主人公の女性は、食べることと酒を飲むことが大好きで、さらには今でいうゲテモノ喰い。そのゲテモノを列挙した箇所に「・・・春(つき)塩辛、納豆」
- とでてきます。ここでいう「納豆」を塩辛納豆とすれば、糸引納豆がでてくる最初の文献は室町時代の『精進魚類物語』になります。この文献のなかで「大豆の御料の子息納豆太郎糸重」という人が、納豆の糸を引かせるシーンがあります。もし、『新猿楽記』の「納豆」が糸引納豆であったとすれば、当時の感覚では既にゲテモノとされて、塩辛納豆ほどに好まれず、この頃に既に塩辛納豆を食べていた関西地方では、それ以後糸引納豆は受け入れられなかったと予想できます。西東秋男『日本食生活史年表』、町田忍『納豆大全』では、『新猿楽記』の「納豆」を塩辛納豆としています。また、室町になって糸引納豆ができたとすれば、八幡太郎義家(1039-1106)の伝説を信じることができます。前九年に父・頼義とともに戦った京都からの道のりで、各地に納豆発祥の伝説を残しており、ここで行かなかった地方には糸引納豆文化が根付かなかったと言えるのではないでしょうか。
- その他の関西地方の糸引納豆伝説はいくつかありますので、2つほどご紹介したいと思います。
- 聖徳太子が納豆を造ったという伝説が滋賀県湖東町横溝にありますが、塩辛納豆であったという説が有力です。
- 京都は丹波に、南北朝時代の光厳法皇が丹波山国の常照皇寺に滞在中に納豆を造ったという伝説があります。当時は「法皇様の納豆」と呼ばれ、後年「鳳栖(ほうせい)納豆」と呼ばれたそうです。
- 次に、九州の一部だけに糸引納豆文化が根付いた2つの説をご紹介します。
- まずは先ほどもでてきた八幡太郎義家の説です。八幡太郎義家に破れた安倍一族の長男の貞任は殺され、弟の宗任はいけどりになり、四国に流されます。そのうち脱出をはかるのですが見つかってしまい、今度は九州の太宰府に流されます。ここで宗任は腰を落ち着けて?奥州文化を大分の日田地方、熊本などに伝えたという伝説です。
- もう1つは、築城の名手・加藤清正の説です。1592年文禄の役、秀吉の命で加藤軍団は満州まで行くのですが、やがて兵糧に困り、塩をなめ、煮豆を馬と分かちあって食べ、残った煮豆を俵に入れて保存しました。その煮豆入りの俵を、馬の背にのせて行進していると、馬の体温のせいもあって香ばしい匂いをだしはじめ、その香気に気づいた清正が俵をあけさせてみると、糸引納豆になっていたそうです。その糸引納豆を食べた清正や部下たちが「香ばしい、香ばしい・・・」と舌つづみをうったことから、香ばしい豆、香の豆、コルマメとなり、地元の熊本に根付いたとされています。熊本地方の一部では、今でも納豆をコノマメ、コルマメというそうです。(参考)納豆学会より
納豆の種類
- 山形
- 雪割納豆/大豆の表皮をむき、こうじ、食塩を混ぜて発酵させた納豆
- 塩納豆/塩とささにしきのこうじで漬けた納豆
- だだちゃ納豆/庄内地方特産の枝豆を原料
- 新潟
- 辛味納豆/納豆に出し昆布と白胡麻を入れた味付け納豆
- 茨城
- 水戸納豆/極早生の小粒大豆「地塚」や「生娘」を原料にした風味の良い納豆
- 干し納豆/納豆を水洗いし、塩を混ぜて乾燥させる
- 群馬
- 袖振納豆/北海道産の大袖振大豆を使用
- 東京
- 炭火造り納豆/備長炭を使った炭火造りの製造法
- 静岡
- 浜納豆/麹菌で発酵させた納豆で、糸を引かない。お茶受けや酒のつまみに
- 京都
- 大徳寺納豆/納豆の元祖ともいわれ、麹と塩を利用し、天日干ししたあと1年間熟成させて造られる黒く、乾燥して柔らかい
- 奈良
- 浄福寺納豆/大徳寺納豆と同じ仲間
- 丹波
- 黒豆納豆/丹波の黒豆を原料にした納豆薬味を使わず醤油だけで食べる
- 黒豆納豆/丹波の黒豆を原料にした納豆薬味を使わず醤油だけで食べる
納豆の栄養的な弱点
- 納豆にはビタミンAとビタミンCは含まれていないため、完全食とするには補う必要があり、薬味としてビタミンA・Cを含む、刻みネギを入れることは、先人の知恵と思います。現代の野菜では、ビタミンAとビタミンCを多く含む「ブロッコリー」等と組み合わせれば、完璧な栄養バランスとなります。
効能
- 納豆キナーゼは血栓を溶かし、脳卒中・心筋梗塞の予防に抜群の効果。
- 成人病予防に!
- 医学博士・須見洋行氏により発見された。血栓症が原因とされる脳卒中や心筋梗塞、狭心症、また老人性痴呆症も60%が血栓が原因とされている。納豆1パック(100g)で血栓を溶解することが実証されており、特に血栓症の予防には夕食に納豆を取り入とで効果的。ただし、ナットウキナーゼは70度以上の温度で活性を失うので、熱を加えない料理で。納豆特有のネバネバは他の食物のタンパク質の消化吸収を良くする。又、胃壁を保護しアルコールなどの吸収を押さえ悪酔いを防ぐ効果もある。
品質の見極め方
- 原料となる大豆は一般的に小粒種の黄大豆(鶴の子)。
- 各メーカーによって使用する原料大豆はさまざまである。北海道や東北の国産大豆を中心に使っているメーカーもあれば、中国産大豆もその柔らかさや皮の薄さ、均質性から美味しい納豆ができる。また、オオツル大豆、地塚大豆、スズユタカなどの品種や青大豆、黒大豆などの種類の納豆もある。
- 納豆菌の使用量の程度と発酵時間の長さによっても味が違ってくる。
- 最近はオーガニック大豆や遺伝子組み替えをしていない大豆に関心が高まる。
おすすめ本
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