りんご
売場企画
味わいりんごセット
- この時期には富士りんごはじめ王林、ジョナゴールド、紅玉等、色んなりんごの味が楽しめるミックスせっとの提案を。
- よりひとつの農園や生産者で提案できることが理想である。
顔の見える安心りんご祭
- ポジティブリスト制度になってからは一段と生産者や栽培履歴等を重視する傾向に。
- 生産者の顔が見えるりんご、及びリンゴジュース、加工品等を展開しましょう。○○さんの安心りんごとして展開を。
アップルフェア
- りんごを毎日食べることで医者を遠ざけることが出来るといわれるくらい体にもいい果実。
- 全部門でアップルフェアを大々的に実施してみましょう。りんごからジュース、ジャム、パンやケーキまでりんごを利用したものも多品種。りんごで健康フェア!!としても
まるかじりりんごフェア
- 最近は少子高齢化傾向でお客様の購入単位も縮小傾向に。
- りんごも大玉を売り込むのもいいですが、食べきりサイズの小玉サイズを売り込みましょう。
- 子供からお年寄りまで皮のまま丸ごと食べることでりんごの栄養も丸ごと吸収できることやりんごをかじって食べる提案など『食育』の点でもまるかじりで食べるりんごフェアを。
りんごめぐり
- リンゴの産地カレンダー及び出荷スケジュールに応じてメインで展開するリンゴを設定する。
りんごまつり
- リンゴ各種類からリンゴ関連商品までを集めてリンゴの良さを訴求する。
各地域の産物も同時に披露
- リンゴの産地である長野、岩手、青森の物産展の開催で各地域の産物も同時に披露する。
りんごと健康特集
- リンゴの栄養価、リンゴの医薬的効果、りんごポリフェノールの効果を提案する。
関連リンク
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知識
りんごの歴史
- りんご栽培は有史以前に始まったとされています。原産地である中国・天山山脈、コーカサス地方からヨーロッパ、さらにアメリカへと伝わりました。
- りんごが最初に栽培されたのは新石器時代で、8000年ぐらい前の炭化したりんごがトルコで発掘されています。紀元前1300年にはナイル川デルタ地帯に果樹園があり、ギリシャ時代にはりんごの野生種と栽培種を区別し、接ぎ木で繁殖させる方法が書かれ、ローマ時代になるとりんごの品種が載った本が出版されています。その当時、すでに人々は用途によっていろいろな種類のりんごを使い分けていたようです。
- りんご栽培に熱心だったのはアングロサクソン民族です。アメリカでのりんご栽培のもとになった品種は、ヨーロッパからの移民によってもたらされました。フランス、オランダ、ドイツ、そしてイギリス人が、自分たちの祖国から様々なりんごの種を持ち込んでは蒔いたのです。さらに西部開拓時代には、地球の磁気を利用して地下水脈を探る道具にりんごの枝を使い、井戸を掘り、家の庭には必ずりんごの木を植えて、街を作りました。
- 日本でりんごの名が記録されたのは平安時代の中頃(918年)ですが、それは中国から渡来した「和りんご」とか「地りんご」と呼ばれる粒の小さな野生種でした。
- 今日のようなりんごがつくられ始めたのは、まだ130年ほど前のことです。1871(明治4)年に開拓史がアメリカから75品種を輸入し、内務省勧業寮試験場が中心に苗木を全国に配布、試作が行われました。その結果、りんごは信州や東北地方などの比較的冷涼な地域に適していることが分かり、新作物として普及しました。冷害でお米が実らない年でも立派に実をつけることができ、寒冷地では重要な作物です。
- はじめは和りんごと区別するために「西洋りんご」とか「苹果」と呼んでいましたが、品質、果実の大きさが優れていたために、和りんごに代わって栽培が広がり、やがて単に「りんご」と呼ぶようになったのです。当時の新聞は『目方39匁、周囲7寸4分程。じつに管内未曾有の大なるものにして、味わい殊に美に、日本種類とは比較し難し』(明治10年8月19日、北斗新聞、青森)と報じています。
- りんご栽培は、大正時代に入ってからですが、本格的になったのは、昭和に入り不況となった養蚕に代わって、桑の代替作物として植栽が進められてからです。1935(昭和10)年、役場はりんごの苗木1本10銭の半額を助成して普及に努めました。
- しかし、太平洋戦争が勃発してから、りんごは国民食料と認められず、政府は作統制令を発布、増殖の禁止や伐採の命令が出され、また労力や物資が不足して、りんごづくりには大きな打撃となったのでした。
- 終戦後、荒れ果てたりんご園の建て直し運動が盛んに行われ、また、接木法による品種更新、花粉の交配育成による新品種の研究が展開され、高級りんごづくりへの試作も注目されてきました。王林、ふじ、つがるなどが主力品種として台頭します。
- 外国品種と比べて日本のりんごが「味の芸術品」と呼ばれるのも、「日本人は目でりんごを食べる」と言われるほど色や形が優れているのも、絶え間ない品種改良とりんご農家の情熱の賜物です。ひとつのりんごにも、長い歴史が詰まっているのです。現在、日本で生まれた品種ふじは味の良さと優れた貯蔵生が評価され、中国で、そしてアメリカでも栽培されています。和りんごと西洋りんごのふるさとに里帰りしたわけです。
りんごの効能
- 高血圧とりんご
- りんごに含まれているカリウムは、腎臓がナトリウムを排泄し、血圧を下げるのを助けます。
- コレステロールとりんご
- りんごに含まれているペクチンは、増えすぎたコレステロールを吸収し、排泄を促進するので、りんごがコレステロールを下げる効果があるといわれています。また、茨城県つくば市の農業技術研究機構果樹研究所はりんごを食べると肥満や動脈硬化のもとになる中性脂肪が減ると発表しました(2001年8月30日日本経済新聞)
- 便秘とりんご
- 生のりんごには食物繊維のペクチン、セルロールがたくさん含まれています。これらは、腸の消化、吸収をうながす整腸作用があり、便秘を予防してくれます。
- 疲労回復とりんご
- りんごにはリンゴ酸、クエン酸などの有機酸が多く含まれており、疲労をもたらす乳酸を減らすとともに、身体の新陳代謝を活発にし、疲れを取り除いてくれます。
- 美肌とりんご
- りんごはアルカリ性食品なので、肉類や魚類・穀類といった酸性食品とバランスをとることで、血液を弱アルカリ性にして健康を保ち、美しい肌にも効果的です。
- ガンとりんご
- りんごには皮と実の間にペクチンと呼ばれる繊維成分が多く含まれています。このペクチンには便秘を解消する作用もあり、発ガン物質などをいち早く体外に排出し、大腸ガンの発生率を少なくすると期待されています。
- 糖尿病とりんご
- りんごに含まれているカリウムは、インシュリンの働きを助けるといわれています。また、りんごのペクチンは糖質を吸収するので、糖尿病患者の血糖値を下げる働きがあるといわれます。
- 肥満とりんご
- 低カロリーのわりに、量はたっぷりなので、満腹感をもたらし、主食のごはんやパンの量を減らし、糖質のとりすぎを抑えてくれます。
- 虫歯とりんご
- りんごの果肉が歯についた食べかすを落とし、きれいにする作用があります。欧米ではりんごを「自然の歯ブラシ」と呼んでいます。
- 肩こり・腰痛とりんご
- 疲労をもたらす乳酸はタンパク質と結びつきやすく、柔軟な筋肉にたまると、筋肉を硬くし、肩こり、腰痛を引き起こします。りんごにはこの乳酸を減らすリンゴ酸やクエン酸などがたっぷり含まれているので、りんごを毎日食べれば、肩こり、腰痛の防止にも役立ちます。
- ニンニクの臭いとりんご
- 日本テレビ系列で放送されている「伊東家の食卓」という番組で、ニンニクを食べた後に、りんごを1/4個食べるとくさーいニンニクのニオイが消える!と放映。りんごに含まれるポリフェノールと酵素の効果だそうで、りんごジュース等では効果はでないらしいです。
- 参考文献 「りんごの本」柴田哲夫編著(和広出版)
味の知識
- 甘味と酸味の釣り合いが必要。
- 我が国では糖分が多いほど旨いという人が多い。
- 果実の中に酸の量が多いと、糖分が多くても甘味の感じ方が少なくなる。
- 糖も酸も多いほど味が濃い。
旨いリンゴの知識
- 冷やすと旨くなる
- 果糖は冷やすとアルファ型からベータ型に変化して、甘さを増す。果糖、ブドウ糖とも低温で甘く、50度以上になると甘さが減少する。蔗糖は条件が変わっても甘さに変化がない。
- 低温で湿度が高いと長持ちするのでポリ袋等に入れて冷蔵庫に保管した方が良い。
- 蜜入りりんご
- 葉が光合成を行い、でんぷんとソルビートルを作り、果実に運ばれる。ソルビートルが大量に運ばれると、通常は空気が貯まっている果実の細胞と細胞の隙間に貯まる。これが蜜である。ソルビートルは糖として甘味は低いが、熟度が進むとこの状態になるので完熟したものの目安になる。
- ワックスあがり
- つがるやジョナゴールドは時折果皮がべとつく物があり、人工的にワックス処理をしているのではないかと指摘される事がある。これは、品種が遺伝的に本来もっている性質として、熟度が進むと果皮にリノール酸やオレイン酸が分泌され、それらが果皮のろう物質(メリシン酸、ノナコサン)を溶かしている現象で、果実が自然に果果の保護をしている状態である。
- 芯かび
- 北斗は芯の部分が黒っぽくなるものがある。これは育成中に起こる生理的な物で食味や健康面での心配はない。
りんごポリフェノールの効果
- 口臭の主成分といわれるメチルメルカプタンを抑制する。
- アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の原因となるヒスタミン等を抑制する。
- 体内で発生する活性酸素を抑制する。
- 小腸で酸化コレストロールの吸収を抑制する。また高血圧を予防する。
- 虫歯菌の働きを阻止し、エナメル質の崩壊を防ぐ。
- 体内で発生するメラニンを抑制する。化粧品の美白剤としても有効である。
- リノール酸の酸化防止や天然色素の劣化退色防止する。ストレスと美容に
- りんごはストレスの原因である自律神経の乱れを正常に戻し、また、自律神経の変化からくる病気、疲労をスムーズに取り除きます。りんごは美しい肌を作るのに必要ないろいろな効果を発揮し、体内からあなたの美しい肌を維持してくれます。
- 「一日一個のリンゴは成人病を遠ざける」と「青森りんご」から抜粋
おすすめ本